月組誕生100周年特集
月組100年の歩み
宝塚歌劇は、1914年に初めて公演を行って以来、観客数の増加により、1921年には2つの劇場に分かれて公演を行う2部制を取り入れました。この年、花組に続いて誕生したのが月組です。
月組で上演された1930年の『パリゼット』、1933年『花詩集』は、後の宝塚歌劇のレビュー、ショーの礎とよばれる作品であり、また、1974年『ベルサイユのばら』、1977年『風と共に去りぬ』、1987年『ME AND MY GIRL』といった大作ミュージカルを初演するなど、常に新しい宝塚歌劇の印象をリードしてきました。
月組歴代スター紹介
歴代の上演作品から“芝居の月組”とも称えられた月組。その伝統を受け継ぎつつ、時代ごとに新たな魅力を発信してきた、100年の歴史に輝き続けるスターたちをご紹介します。
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天津乙女
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門田芦子
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小夜福子
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佐保美代子
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久慈あさみ
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南悠子
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故里明美
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藤里美保
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内重のぼる
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古城都
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大滝子
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榛名由梨
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大地真央
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剣幸
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涼風真世
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天海祐希
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久世星佳
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真琴つばさ
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紫吹淳
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彩輝直
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瀬奈じゅん
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霧矢大夢
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龍真咲
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珠城りょう
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月城かなと
現・月組トップスター 月城 かなと
気品漂う容姿と、三拍子揃った正統派男役の魅力で惹き付ける、月組新トップスター。丁寧な役づくりに定評がある月城は、芝居はもちろんのこと、ショーでも、その存在感を遺憾なく発揮し、作品に深みを与えている。月組のさらなる隆盛の立役者となるだろう。
プロフィール
神奈川県出身。2009年4月『Amour それは・・・』で初舞台。同年5月、雪組に配属。2013年『Shall we ダンス?』で新人公演初主演。2015年『銀二貫』で宝塚バウホール公演初主演を果たし、過酷な運命を生き抜く松吉を好演。2016年『るろうに剣心』で主要キャストの四乃森蒼紫に扮し、漫画から抜け出したような舞台姿が注目を集める。2017年2月、月組に組替え。2018年『THE LAST PARTY ~S.Fitzgerald's last day~』(日本青年館ホール/梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)に主演し、アメリカ文学に偉大な足跡を残した作家スコット・フィッツジェラルドの波乱に満ちた人生を熱演して好評を博す。同年『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』では大胆不敵なルキーニを好演。2019年宝塚バウホール公演『Anna Karenina(アンナ・カレーニナ)』では妻の不倫に苦悩する厳格なカレーニンを巧みに演じ、同年『I AM FROM AUSTRIA-故郷(ふるさと)は甘き調(しら)べ-』ではヒロインであるハリウッド女優のマネージャー、リチャードを色濃く演じて作品世界を盛り上げた。2020年『ピガール狂騒曲』ではレビュー創りに情熱を注ぐムーラン・ルージュの支配人、シャルルを懐の深い人物として造形。2021年2~3月『ダル・レークの恋』(TBS赤坂ACTシアター/梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)では騎兵大尉ラッチマンに扮し、気品ある立ち姿で正統派男役の魅力を発揮した。同年10~11月の博多座公演『川霧の橋』より月組トップスターに就任、31年ぶりとなる再演で大工の若棟梁・幸次郎を情感豊かに演じ、観客の涙を誘った。
ファンタジックな大ヒット映画の舞台化『今夜、ロマンス劇場で』と、心躍るジャズの世界を堪能できるショー『FULL SWING!』。月城かなと・海乃美月の新トップコンビによる新生月組が、2022年の新春を華やかに彩ります。月組の新たな歴史のはじまりに、どうぞご期待ください。