楽曲紹介

『ガイズ&ドールズ』の魅力のひとつでもある、ウィットに富んだ歌詞が楽しいミュージカルナンバー。
数々の名ナンバーから一部をピックアップしてご紹介します。   

野郎どもと女達(GUYS AND DOLLS)

  

賭けのためにサラを追うスカイの姿を見たナイスリー、ベニー、ラスティーの3人のナンバー。全てを投げ捨てて女のところへ行く男の映画が上映され、組合費で妻に指輪を買った男のことがニュースになる世の中だ、男たちのすることはすべて女の子のためなんだ、とコミカルに歌います。3人の息の合ったパフォーマンスと、思わず口ずさんでしまうノリの良いメロディは作品の見所のひとつです。また、物語の最後にも歌われ、男たちと女の子のハッピーな物語にぴったりのナンバーです。   

私がベルなら(IF I WERE A BELL)

  

教団支部の窮地を救ってくれたスカイの条件をのんでハバナにやってきたサラのナンバー。開放的な雰囲気の中でお酒を飲んで、すっかり酔っ払ったサラが、最高の気分だと色々なものにたとえながら歌います。ギャンブラーのスカイをずっと警戒していたサラが酔った勢いでスカイに心を預け、またスカイもそんなサラを愛おしく思いはじめる物語のキーポイントとなるシーンで歌われます。一歩踏み出した2人の、それまでとは違った表情にご注目ください。   

このひと時~はじめての恋(MY TIME OF DAY~I’VE NEVER BEEN IN LOVE BEFORE)

  

ハバナからニューヨークに戻ってきたスカイとサラのラブソング。夜明けの静けさの中で素直な気持ちになり、互いにはじめて感じる想いに戸惑いながらも恋の喜びを歌います。スカイのソロから、2人のデュエットへと続く美しいメロディ、そしてスカイとサラの間に流れるしっとりとした空気がとてもロマンティックなシーンです。スカイの甘い歌声で歌われる恋の歌は必聴です。   

ミンクを持って帰る男(TAKE BACK YOUR MINK)

  

ナイトクラブ「ホット・ボックス」の人気歌手アデレイドとホット・ドールズのキュートなショーナンバー。第2幕の幕開きに歌われるこのナンバーは、ナイトクラブのショーらしく華やかで、また、ネイサンと14年間も婚約中のアデレイドが持つコケティッシュな魅力が弾ける一曲です。曲調と共にガラリと変わる衣装にもご注目ください。   

運命よ、今夜は女神らしく(LUCK BE A LADY)

  

サラのために大胆な賭けに出たスカイと、ギャンブラーたちのナンバー。スカイを中心に、取締りから隠れるために下水道で開かれたクラップ・ゲームに集まったクラップシューターたちのシャープなダンスは、男役のカッコ良さを存分に堪能できる一曲です。絶対に賭けに勝つというスカイの強い想いが伝わる歌詞、スピード感あふれるコーラス、そしてスタイリッシュなダンスは『ガイズ&ドールズ』の見せ場のひとつです。